何年も前から、一回は行ってみたいなぁ〜。と、友人と話ていた。
昨年くらいからは、「死ぬまでに、1回は行ってみたいなぁ〜」に、かわりつつあった。それは、もう、「絶対」がつくくらい、「行けない」という確信があったから・・・「死ぬまでに〜」がショルダーコピーのようについていたのだ。

「SMAPコンサート」

ファンクラブの人でさえ、入手困難で、抽選で、「どうしたら前の方の席がとれるか」なんて、攻略データを有料で売っているサイトもあるくらいで、よもや、ファンクラブにもはいらず、月曜日のスマスマだけを楽しみに見て、とびとびでCDを購入したり、ほとんどレンタルしてはMDに落とし込む程度のわたしにゃ「行きたいなぁ〜」と、友人と、ほざくしかなかった。

それがつい、先日、友人のAから質問
「SMAP行けるかもしれませんよ、
行けたら行きます?


唯一、わたしの人生で、SMAPの事を語りあえる友人のAだった。なんという質問だ!「行けたら?行きます?」あぽっちゃんか、おまえは・・・「行けなくても、行きたい」のに「行けたら、行きます?」誰に聞いとんじゃ〜。「行けたら、行くわいなっ!」聞くな!んな、質問。

その上、その時のAの質問に対して「決まってるやン、行くに・・・」と答えてはいたが、答えながらも「無理にきまってるやん」という気持ちでいっぱいだった。だって、Aもわたしと同じく、「ええなーええなー」と言ってるだけでファンクラブにすら入会していないのだから、その上、わたしはまだ、数枚・・・CDやDVDを購入しているが、やつは・・・すべてレンタルで済ませているのだから、「濃さ」で言うと、私より「ちょー」がつくくらい「薄い」のだ。

その電話の事を忘れかけていた頃、SMAPの夏のツアーが始まった・・・という事がスマスマでわかった。「ふーん、はじまってんねんや」「ふーん」と・・・行けるわけがないから、日程なんかも気にしない、ましてや全国何ヶ所で、大阪にくるのか来ないのかも知らない、来るなら会場はどこなのかも・・・まったく、違う世界の話だった・・・。

そんな時、またまたAからの電話・・・
「行けますよ、きっと・・・」
「どこへ?」
「コンサートですやん」
「誰の?」
「SMAPですやん」
「うっそぉ〜・・・わたしが?」
「そうです・・・友人がチケット4枚あって、2枚いる?って聞いて来てくれたはるんですが・・・」
「・・・・・・・」

なんで?なんで?だれや?そのごきとくな方は、神様・仏様やん。
が、まだ・・・信じていなかった。誰もが手に入れたいチケットを、友人Aはいけたとしても、わたしは、Aの友人で、そのチケットの持ち主とは面識すらないのだ、なんでそんな見ず知らずの人に大事なチケットを譲るものか・・・という気持ちがいっぱいだった・・・

だから、結構冷静に「日にちはいつなん?」と、質問していた。いまになって考えると、えらそーな質問だ、平日だったら、仕事が早く終れへんかもしれないから、「行かないよ」という、態度だ。
Aは答える
「8月の9日か、10日ですわ」
カレンダーに目をやる・・・土・日か・・・休みやな。うん、行けるな・・ただし、キャンプには行けなくなるな・・・と、これも、いま考えると、自分で自分に「オイオイ」と、つっこみを入れたくなるような、おうへいな考えだ(笑)

そして、50%程度の信じる気持ちで、8/9・10と予定を真っ白にした。
その間、私は、誰にもこの事を言わなかった。そして2人で
「ほんまにいけるかなぁ〜」
「米粒みたいに見えるやろなぁ〜」
「いいねん、みえへんかっても、同じところの空気吸えるだけで・・・」とかなんとか、信じる気持ちを少しずつ、アップさせようと、努力したものだった。
「場所はどこ?」
「大阪ドームですって」
「ドーム?野球場やん」
4万人とも4万5千人とも・・・・言われるところやん・・・
私の感覚から、コンサートと言えば、フェスティバルホールとか、厚生年金会館とか・・・せいぜい2000人とか、だったのに・・・よ、よ、四万人の中のわたしはひ・と・り・・・米粒にも、みえへんかもしれへん。5人いる事すらも確認できひんかもしれへん・・・。ステージにドリフターズが出てきてても、「きゃー」と、言うかもしれへん・・・米粒どころか・・・ちり・・・やんか・・・その時、信じる気持ちは70%・・・そして、わたしは、
「SMAPを見に行くというよりもSMAPを聞きに行く」と、思う事にした。

数日後、Aはかなりの興奮状態で電話をしてきた。
「さ、さ、さ、さ●●さん!お・お・おやこせきですよぉぉぉぉ〜」
「?」
なんだ、「おやこせき?おやこって、あの、親子?親子席?なにそれ・・・?」
コンサート座席といえば、「A-14」とか「F-3」とか、せいぜい「BOX席」とかしか、聞いた事がない

だいたいアリーナ席とか、1塁側とか言われても、「?」だったのに
「親子席?」ってなんじゃい。誰と誰が親子やねん・・・わたしゃあんたの、かーちゃんちゃうで・・・そんな席、ほんまにあるんかいな。ただ、Aの興奮はかなりのものだった、決して悪い席ではないと言う事がよくよくわかった・・・信じる気持ち70%まで上昇だ。
が、Aの友人は、千葉県在住・・・当日の朝に会場前で待ち合わせ、それなら、チケットだけ、先に送ってもらったほうが・・・と、思うところだが、すごいシステムになっていて、「チケット当選」の報告が来てから「座席」を教えてもらって、そしてチケットが届くのは、コンサート1週間前だと言う・・・その上、問い合わせは「1回」かぎり・・・とかなんとか・・・ま、たしかに、4万人以上のチケットだから、システマチックにしないと、たいへんなんだろうけれども・・・しかし・・・信じる気持ちは、かなり、半減した。
なんだか、2日程前になって「ごめん、あかんよ〜になってん」と言われそうな気がして・・・1週間前でも、まだ「SMAPいくねん」という、気持ちにはなれなかった。

コンサート4日前ぐらいから、ネットで「親子席」を調べたり、コンサートの事を調べたりした。
「親子席」で見た

という人の書き込みでは・・・・
「キムタクが前を通った」とか
「目があった」とか、という書き込みが多い。
ほ、ほ、ほんま・・・どんな席なん、それは前から何番目なん?
そうこうしているうちにAから、電話。

「親子席は、座ってなあかんのですって」
「席は、座るもんやろ」
「他の席は、たいてい、立ちっぱなしなんですよ・・・3時間以上あるのに」
「へ、3時間もあんの?ずっとたってんの?ほな、席いらんやん」と、あほな考えをしてしまったわたし
「振りとかも、おぼえな、浮きますよ」
「へ?振り?」
なにやら、たいへんな事になってきた、その日以来、朝も昼も夜も、
SMAP・SMAP・SMAPだった、たまたま、さかぽんパパが撮影中で、ずっと家にいなかったからよかったものの、いてたら「むっ」とするくらい、SMAPだった(笑)。
そうして、Aと私は歌の練習や、かけ声をかけるタイミングの練習、そして、当日着ていく
Tシャツまでも、制作した・・・高校生の文化祭の創作ダンス発表会、以来かもしれない・・・

しかし・・・チケットは本当に届くのだろうか?

このくらいになると、かなりの情報を集める事ができて、SMAPのコンサート通の話が出来るようになってきた。「おっかけのお誘い」や「ダフ屋について」「グッズは購入について」「何時からグッズが売りだされて、どういう買い方が賢いか」

そして、前日の夜が来た・・・それでも席は、はっきりとわからない。
さすがに、まわりの人に話だした・・・すると、結構、まわりの人でも「行く」という人がいた。
やっぱり・・・国民的アイドル?なんだSMAPは、と実感(笑)した。
とりあえず、「米粒」「米粒」と言うことで、望遠鏡まで購入した、ジャパンで、18,000円の94%引き、1200円もしなかった、8倍・・・ま、とりあえずこれでいいや。近頃のコンサートは大型のモニターも出現して、場内カメラで撮影して、そのままの映像が映し出されるし・・・なんか、ドリフターズの米粒が動いていても、モニターでSMAPだと・・・それでもいいや!・・・と、そして、それでも前日の夜は、はじめて遠足に行く、小学生のようだった。

その上、友人のR・・・・もともと「好き」だけど、新曲を知ってるわけでもなく、スマスマすらも、見ないようなやつだ・・・先日も、スマスマのオンエアー中に電話をかけてくる・・なんという常識のなさ・・・もちろんでなかった、そして即メールで「只今・スマスマ中!」とだけ、打った、即、返事が来た「すんまへ〜ん」そんな・・・やつなのだ、Rは・・・それが、勤め先の方からタナボタでチケットが手に入ったという・・・8/9分、わたしは、この時点で8/10分というのが決定していた・・・なんと、Rが先に見に行くのか・・・そして、そのRがコンサート終了した夜・・そう、小学生の遠足の前日の夜の私に、興奮して・興奮して、電話をかけて来たのだ・・・「さいこー・さいこー」言葉にはなっていなかった・・・。「あんた、そんなに入れ込んでなかったやん」・・と、言ってやりたかった。なんの準備もないRがここまで興奮している・・・わたしは・・ひょっとしたら、心臓が止まるのではないだろうか・・・そんな気持ちでなかなか、寝付かれなかった。(つづく)


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