2000/2/14
仕事から帰ると・・・・たこやきのいいにおいが、キッチンいっぱいに・・・「う〜ん、たこやきやさんみたいや、おなかすいた」とわたし。そして、振り向くと、レンジの上には、我が家で一番でかい鍋が、満タンのカレーをしたためて、ちんざしておられるやんかぁ〜。うわぁ〜すっごい量・・・・直径30cm、深さ25cmのなべは、カレーで満々と満ちている。こんなにぎょーさんのカレーを見るのもどうかと思う・・・が、しかし、おっさんの苦労がその向こうに見えたので、「すっごいやん・・・おいしそー、時間かかったやろ、ありがとう、ひゃーええにおい・・・」と思いつくままのほめ言葉と感謝の言葉の機関銃攻撃をくりひろげた。聞くと、豚のかたまりを購入してきて、つくったという。自信作であった・・・どうみても、30人分はある。なんぼ、自信作でも・・・明日から3日はカレーやでぇ〜と、私の中のちょっといけずな私がささやきよった。どひゃー。まぁ、ええわ、とりあえず今日はたこやきたこやき♪うちのたこやきは、ほんまにおいしーい。たこがあきたら、餅を入れる、これがまたさいこーにおいしい、ちょっと、醤油を入れて、こおばしく焼く・・・ごきげんや。なんで、たこやきって売ってるやつは、一パック食べたら十分なのに、家で作るときは、あんなにぎょーさんたべんねんやろ・・・って思う。いったい、何パック分たべてることやら・・・。もー、あかん、もーたべれへんわ・・・といって、席を立つけど、また、次の一面が焼けると、「やけたでー」のおっさんの言葉に、まるで催眠術でもかかってるかのよーに、手が動いて、たこやきを口へはこんでいるのである。あれって・・・なんでやろ。

そして、翌日、事件はおこった。
おっさんは、仕事・・・朝一度一緒に起きて、送り出し、再び寝る・・・これがさいこー。おなかがすいたら、カレーがある。ごはんは、3合しかけておいたのが、炊きあがっている。こんなうれしーことはない。午前11:00すぎ・・・むっくりとおきあがる。でっかいなべの中のカレーは、ひとかたまりになっているかのよーに、かたまっている・・・。ガスに火をつける。カレーがあたたまるまで、洗濯でもはじめましょーと、風呂場へ向かう・・・洗濯物を洗濯機に入れ、1回目スタート・・・顔を洗い、歯をみがく、ん?洗面台の鏡のくもりが気になる・・・。えっーと・・・ガラスみがきあったかな?買い置き大好きなわたしは、階段下の倉庫へ向かう・・・えっーーーっと、ガラスみがき・・ガラスみがき・・・っと、あ、ビオレみっーけっ・・・きのうお風呂にはいった時、からっぽやったんや・・・買い置きシリーズから、ビオレの詰替用を見つけた私は、ビオレを手にする・・・と、いった具合に、最初なにをしよーとしていたのかわからなくなるくらい、ぱたぱたと一人で動き出すのである。ビオレ・・・を入れ、ガラスを磨き、ついでに、歯ブラシもあたらしーのに替えて・・・「あーおなかすいたなぁ」と思った瞬間。ぞくっと寒さを感じた。思い出したのである、直径30cm深さ25cmの鍋を・・・「ぎゃーーーーー」台所へ駆け込む・・・レンジを見る。あれ?どうもない。大丈夫・・・・焦げたにおいもしない・・・よかった、と鍋を見る。そのでかい鍋のふたは、ガラスでできていて、朝一番は、そのガラスをとおして、中のカレーが見えていたのに・・・いまは、みえない?あれ?くもってんのかな?とおもい、じーっと見ると・・・なにやら、しろいものが渦をまいている・・・け・む・り??。ぎょぇーーーーー。あわてて、ふたをとる。ばぁ〜っといちめんに、煙が充満する・・・焦げてる、焦げてる、めっちゃすごい量のカレーが焦げているのである・・・ふたがあまりにも、ぴっちりとしまっていたので、焦げくさくなかったのである。数秒で台所には、
「わたしは、カレーを焦がしました!」という匂いが充満した。と、同時に、おっさんの顔がフラッシュバックのように、わたしにおそいかかった・・・「どうしょー」えらいこっちゃー・・・・朝でかける時に、
おっさん「カレー、一晩おいたし、うまなってんで」
わたし「たのしみやわぁー」
おっさん「おいといてや〜」
わたし「あったりまえやん・・・」
おっさん「あんなにいっぺんに食べれへんか・・・、はははは」
わたし「はははは、そうそう。」
と、なんて暖かい夫婦の会話をかわしていたのだろう・・・。どうしょー。いや、焦げているのは、底やし、うわずみは食べられるんとちゃうかな・・・そしたら、半分すててても、おっさんにないしょにしといて、めちゃめちゃよーさん食べた事にしたらええねん・・・そーやそーや・・・鍋にスプーンをつっこんで、一口・・・ごくり。げっつつつげっげっ・・・煙や。まさに、それは、煙味のカレーやった・・・あかん、絶対あかんわ。せや、(あわててしまうと、なにを考えだすかよーわからん)同じもんをつくろ!。せやせや、なべ、いっぱい、カレーをつくりなおしたらええねんやん・・・。時間は、12:00をまわっていた。とりあえず、おっさんにでんわをいれる

わたし「今日何時頃にかえるの?」
おっさん「今日は、はやいでー、2:00か3:00かな」
わたし「夜中の?」
おっさん「なにいうてんねんな、もう、3時間もせんうちにかえるでぇ〜」

悪魔・・・・悪夢や・・・いっつも、夜中にしかかえってけーへんくせに・・・あと、3時間では・・・まにあわん、買い物にいくだけでも1時間はかかる・・・「うっ」とつまった私に対して「なんか、あったんか?」す、するどい・・・こんな時だけ・・・なんでするどいねん!
わたし「え、あ、・・・あの・・・」
おっさん
「どうしたん?」
わたし「カレーが」
おっさん
「まずかったんか?」ちゃう、ちゃう。
わたし「カレーが」
おっさん
「やけどでもしたんか?」ちゃうっちゅーねん・・・おっさん聞けよ!
わたし「カレーが、たべられへんねん!」
おっさん
「???」
わたし「ごめん!」
おっさん
「???」
わたし「ごめんな」
おっさん
「なんで?」「こがしたんか?」
わたし「うん」聞こえたか?聞こえてないかわかんらんぐらいの・・・・声で・・・やっとこさの思いで返事をした。
おっさん「・・・・・・・・・」
ちょっと沈黙がはいる・・・・聞こえへんかったんやろか??この沈黙が、めっちゃいやや。
おっさん「大丈夫やて・・・うわずみだけ、じょーずにとっておいといて、俺、くうし」
聞こえてたんやったら、すぐに言うてくれたらええのに・・・自分の気持ちを立て直してからいうとーる。
これは、かなりの、ダメージをくらってしまう・・・。
わたし「けど・・・・」
おっさん「ええから、ええから」ガチャン、ぷーぷーぷー。きっと、いそがしかったんやろ・・・電話は一方的に切られた・・・うわずみだけ?とっとく?そんなんとーの昔に、ためしたわ・・・食える代物やなかったわ・・・。が、しかし、言われたよーにしとくだけしとこーっと、6人前位分を上からとって・・部屋の匂いをけさな・・・残りの、24人前をすてな、鍋をきれいにして、たいした事がなかったよーにしとかな・・・と、頭の中は、パニック。うちの流しは横幅が1メーターほどある・・・そこへ、とりあえず、24人前の煙カレーをドバドバドバと流した、今考えるとなんで、そんなとこにながしたんか?よーわからんのだか、カレースープを水で流しきり、じゃがいも、人参などの個体をそこから、取り出し、すてよーとおもったのだった・・・が、しかし・・・煮込み込まれたカレーは、じゃがいもさんや人参さんの姿はなく、ただ、ただ、どろーんと、流しの、排水溝を苦しめていくだけだった・・・1分もかからへんかったわ・・・排水溝が、負けるのに・・・
流しが、カレーのプールになるまでに・・・とほほほ。流しがつまってしまったのである。右手をつっこめるとこまで、つっこむが・・・なんや、よーわからん・・・ぐにゅぐにゅぐにゅ〜ぬきとると、ひじの下までまるで、う●ちにつっこんだみたいで・・・ぎゃーーー。もー泣きそー。けど、どうにかせな・・・あせる・・・あせる・・・もう、流しから、う●ちカレーの洪水が、手前に流れ出すのには、時間の問題や・・・とりあえず、水道を止める・・・止めたら、手もあらわれへん・・・しゃーない、しきりなおしや、洗面所へ手をあらいにいこ。台所のドアノブがつかめへん・・・、もーあとで拭いたらええわ・・・とつかむ、にゅるにゅるとすべって、カレーまぶしになったノブはすべってまわらへん・・・もー半泣きや・・・。なんで、右手だけで、やってたはずやのに、とちゅうから、ちょっとでも流れたらと、両手で、ぐにゅぐにゅしていたのである・・・。台所は煙カレーの匂いが充満し、流しはコンパクトな「こえ●め」(わたしが小学生の頃、たんぼのあぜ道の横にあった、木のふたをしただけなので、おかーちゃんは、絶対ちかずいたらあかんで・・・といつも口うるさくいうてた。ある地方では、ここにはまると、名前をかえなあかんという、いいつたえもあるそーな)になってしまい・・・さいてーな休みの昼下がりをむかえてたのでありました。え?カレー・・・たべられるわきゃーないでしょー。おっさんも一口で「ぐぇっ」っていうてました。ほんまごめんな、おっさん。

♪カレーのようでカレーでない♪(べんべん) ♪プールのようでプールでない♪(べんべん)
それはなにかとたずねたら♪・・・・♪あーら、こえだめ♪・こえだめ♪・・・・

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